海外でストリートアーティストとして活動し、ロンドンでの初個展で「ジャパニーズ・バンクシー」と評されたAITO KITAZAKI。そんな彼の最も有名な作品の1つが、「This is a regret」です。
この記事では、時計の針を戻そうとする囚人を描いたストリートアート「This is a regret」の解説とメッセージ、制作秘話まで探っていきます。
※あくまでも個人の見解で、作品の解釈は鑑賞者の心に委ねられます。 |
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和製バンクシー「This is a regret」の解説
この絵の主人公の男は、時計の針を戻そうとしています。
男は見ての通り上下黒い縞模様の服を着ており、罪を犯した囚人だということがわかります。実は、とある事件を犯し囚人となった男は、深く後悔しており過去をやり直したくて時計の針を必死に戻そうとしているのです。
和製バンクシー「This is a regret」のメッセージ
AITO KITAZAKIの公式サイトには、このように書かれてます。
Regret is much wasted thing for our life.(後悔は私たちの人生にとって非常に無駄なことです。)
後悔することがいかに無駄なことかという、非常に強いメッセージが込められています。
和製バンクシー 最新版「This is a regret」のメッセージ
2013年、ロンドンのリークストリートにある”バンクシートンネル”に壁画として初登場した「This is a regret」は、2015年に香川県の壁にも登場しました。
そして、2023年7月5日に新たなメッセージを持ち、キャンパスに登場。AITO KITAZAKIのインスタグラムには、このように書かれてます。
過去の過ちは 未来への航海に役立てよ
今までのThis is a regretは「”後悔”は非常に無駄なこと」と否定的なメッセージでした。しかし、新たなAITO KITAZAKI作品は「未来への”航海”」と背中を押すような前向きなメッセージに変わっています。
和製バンクシー「This is a regret」の制作秘話
AITO KITAZAKI自身、初めて「This is a regret」を描いた後に「もっとこうしておけば」と後悔したと語っています。
人は、失敗した時に選択肢は2つある。過去に縋ってクヨクヨしているのか。反省し、未来に生かして繋げていくのか。失敗は、生きていれば必ずある。前向きになるきっかけを作る作品になればと制作した。
AITO KITAZAKIは、今ある現状を打破しようともがいている人に作品を通してエールを送り、人の意識が変わるきっかけを与えることで、ストリートアーティストが日本の社会を変える未来を描き10年以上活動を続けている。
バンクシーと和製バンクシーの共通点は、世界のルールに反しても自分が正しいと思ったことを貫く生き方ではないかと思う。
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和製バンクシーが、現代アート展示会に参加
バンクシーに影響を受けて創作活動を始めたAITO KITAZAKIの作品が現代アート展で注目を集めているそうです。https://t.co/MRsv0pYfjN
三連休初日と明日はライブペインティングもやっているらしい。展示の内容もかなり興味深い https://t.co/DNxT6OVwYB pic.twitter.com/iX7jH0VOc0
— BANDAL🎈バンクシー非公式マガジン (@bandal_jp) July 15, 2023
AITO KITAZAKIの作品やライブペイントが見れる展示会が、2023年7月12日から開催される。ストリートアート本場ロンドンで活動を始め、世界各国で壁画作品を制作するアーティストの作品を見たい方はぜひ。
ーContemporary Art Exhibition ー | |
開催期間 | 7/12-7/17 |
AITO KITAZAKI Live paint日程 | 7/15-7/16 (各日2pm-4pm) |
会場 | いよてつ髙島屋7階特設会場 |