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バンクシー「Inflatable Throw-Up(インフレータブルスローアップ)」の意味とは?ニューヨーク最終日31日目

バンクシーが、ニューヨークで開催したBetter Out Than In」の最終日31日目に公開した作品が、膨らませて投げるを意味する「Inflatable Throw-Up(インフレータブル・スローアップ)」です。

クイーンズのロングアイランド高速道路沿いの建物に「BANKSY」と自分の名前のタグを膨らませたバブル文字で、ニューヨークに最後の足跡を残しました。

Inflatable Throw-Up(インフレータブル・スローアップ)の意味と音声ガイド

バンクシーは、ニューヨークで「Better Out Than In」を開催中、毎日公式ウェブサイトで作品の発表とともに、写真と街の名前、メッセージ、音声ガイドを掲載しました。

最終日の2013年10月31日(木)には、街の名前「Queens」とともに音声ガイドで、「Inflatable Throw-Up」と、ニューヨークでのレジデンシーについて語っていました。

今日はショーの最終日です。

「Inflatable Throw-Up」は、どこにでもあるスプレーペイントのバブルレタリングを横から見たもので、実際には浮かんでいます。これは、最も普及しているグラフィティへの1種のオマージュです。または、熱気に満ちたバンクシーのもう1つの作品でもあります。

バンクシーは、このレジデンシーで何を達成したかったのでしょうか?どこの報道でも言及されなかったのが残念だ。

「Inflatable Throw-Up」は、初期のストリート時代に戻り、グラフィティを発明した都市に敬意を表していることがわかります。

また、浮いているバブルに沿って、2012年末に亡くなったグラフィティ界のレジェンド「NEKST」のタグがあります。バンクシーは、2013年2月にNEKSTに敬意を表す作品も発表していました。

クイーンズの建物に自分の名前のタグを膨らませたバブル文字の作品は、「インフレータブルの胴上げ」と31日間のニューヨーク滞在を祝うような作品になっています。

音声ガイドのナレーターは、バンクシーは次のように語ったと続けます。

絵の具の缶を手に取って何か作品を作る気になった子供が一人でもいるとしたら、それは統計的な数だろう。私がどれだけの労力を費やしたかを考えると残念です。

「Better Out Than In」について最もよく語っている音声ガイドでした。

バンクシー「Better Out Than In」のメッセージ

「Better Out Than In」の一貫したメッセージはなんなのでしょうか?

バンクシーは「芸術が生きるべき場所は、外にある」と主張します。

芸術が、教会や施設への奉仕として内側に入っていった1000年の美術史の中で、ストリートアートは一時的な流行なのかもしれません。しかし、芸術の正当な場所は、公共サービスとして機能し、議論を引き起こし、懸念を表明し、アイデンティティを形成できる「壁」です。

私たちが今日住んでいる世界の交通標識や看板は、計画委員会によって装飾されています。少なくとも視覚的には、ただ装飾されているだけではなく、芸術で作られた世界に住みたいと思いませんか?

お越しいただき、ありがとうございました。

5Pointzについて

バンクシーは、最終的に「5Pointz」について言及しています。

An inflatable throw-up on the Long Island Expressway.And that’s it.
Thanks for your patience. It’s been fun. Save 5pointz. Bye

ロングアイランド高速道路でのインフレータブルの胴上げ。 以上です。
ご辛抱いただきありがとうございます。楽しかったです。5Pointzを救ってね、さようなら。

5Pointzとは、グラフィティのメッカとして知られた建物で、世界各国の名だたるグラフィティアーティストたちが訪れ、作品を描いていた夢のような場所でした。(5 Pointz/the 5Pointz Aerosol Art Center, Inc.)

ニューヨーク・クイーンズのロングアイランドシティーにあった水道メーター製造工場は、90年代からグラフィティアーティストたちのアトリエとして、合法で建物の壁に作品を描くことを許可されていました。有名アーティストだけでなく、初心者でも壁に描くことが許され、様々なスタイルが入り混じった色鮮やかな作品を観ようと、世界中から多くの人々が訪れていましたが、2013年に高級コンドミニアムが建設されることが発表されます。

アーティストたちは5Pointzを残すべきと声を上げるも、ニューヨーク市歴史建造物保存委員会から提案を却下されます。不動産開発事業者のジェリー・ウォーコフは、アーティストたちに作品を記録に残す時間を与えることなく、一夜にして壁の作品を白く塗り尽くすという強行手段に出ました。

アーティストたちは5Pointzを守ろうと必死に署名を集めたりしますが、努力むなしく、解体工事は着々と進み、2014年の8月に建物全てが破壊されました。

バンクシー「ニューヨーク・レジデンシー公式記念品Tシャツ」

バンクシーのウェブサイトでは「I LOVE NYC」のロゴが入った「バンクシー ニューヨーク レジデンシー公式記念品 Tシャツ」の画像を公開しました。画像(JPG) をストアに持っていって、自分でコピーを注文するという記念品Tシャツでした。

Inflatable Throw-Up(インフレータブル・スローアップ)の最後

バンクシーのニューヨーク最後の作品を盗もうとした2人の男が、2013年10月31日(木)に逮捕されました。

匿名のストリートアーティストのニューヨークでの1カ月間の滞在の最後の作品を見ようと、ファンがロングアイランドシティに群がる中、2人の男が建物に登ってバンクシーの風船「Inflatable Throw-Up」を切り落としました。作品を盗もうとする1人がトラックの屋根に飛び降りて、逃げようとするところをバンクシーのファンがタックルして阻止しました。

美術品窃盗に関与した男の1人は、警察に「この美術品を美術館に置きたかった」と主張しました。しかし、見物人の多くは、この2人はそれを売ろうとしていたと主張しています。

警察は、バンクシー本人ではなく「BANKSY」と書かれた風船しか確保できなかったのは、この31日間で最大の皮肉です。

エイズとホームレス撲滅に取り組む団体「ハウジング・ワークス」に寄贈されたバンクシーの作品が、オンラインオークションで30万ドル以上で競売にかけられている時の出来事でした。

ニューヨークの場所はどこ?35番街とボーデン通り

バンクシー・ダズ・ニューヨークの31日目「Inflatable Throw-Up」は、35番街とボーデンアベニュー登場しました。

「Better Out Than In」ニューヨークの31作品を紹介!

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