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アーバンアートとは?意味・ストリートアートとの違いからアーバンアーティストの紹介まで

アーバンアートとは、都市空間に制作され「保護された都市芸術」を指します。

都市環境(壁や建物、道路や橋など)に、その都市での生活を視覚化した芸術として登場し、都市コミュニティの中で発達した後に、美術館やギャラリー、プライベートコレクションに移された作品を「アーバンアート」と定義します。

アーバンアートとストリートアートとの違い

アーバンアートとストリートアートの違いは、永続性にあります。

時に破壊行為や器物損害行為と見なされるストリートアートは、そのまま現存している作品もあれば、消されたり、塗りつぶされたり、盗まれたり、保護されるなど様々な運命にあります。

都市空間に無許可で描かれたストリートアートの運命は、都市コミュニティに委ねられています。

そんなストリートアートを保護し、美術館やギャラリー、プライベートコレクションに移された作品を「アーバンアート」と呼びます。グラフィティ、ポスターアート、ステンシル、モザイクアートを含む、公共の場所に無許可で描かれ、保護されたアートはすべて「アーバンアート」と呼ばれています。

アーバンアートは、保護され消されることがなくなったという文脈から「永続性のあるストリートアート」と呼ばれることもあれば、都市空間から切り離されたという文脈で「死んだストリートアート」とも呼ばれます。

アーバンアートを鑑賞する時は”都市”の文脈とメッセージを考えよう

アーバンアートの特徴は、都市空間から切り離されていることです。

都市空間で生き続けるストリートアートは、その作品が”描かれた都市”という背景も含めて「文脈やメッセージ」に思いを馳せることができます。一方、都市空間から切り離されたアーバンアートは、”描かれた都市”がわからない場合、「文脈やメッセージ」を考えることが難しくなります。

ストリートアートは、言語、文化、宗教、出身地の壁を超えた視点から、ルールや規則に縛られず、アーティスト個々の手法によって、資本主義や社会問題(差別・貧困・人種問題)などをテーマに表現しています。

既存の思考や概念に「否定と疑問」を投げかけ、現代社会への批判を「皮肉とユーモア」で表現したストリートアートには、強いメッセージが込められているのです。

アーバンアートの歴史

アーバンアートは、もともと移民が集まる地域や、異なる文化の人々が共生する地域で始まった「グラフィティ文化」から発展したと言われています。

1970~80年代:グラフィティ文化勃興期

グラフィティは、1970-80年代のニューヨークで始まりました。

独特にデザインされたチームや個人の名前(タグネーム)を、スプレー塗料などを用いて都市空間に作成されます。

グラフィティという用語は、「引っ掻く」を意味するイタリア語の graffio に由来しています。落書きは、ギャングに関連した縄張りのタグ付けや注目を集める手段と関連付けられていますが、人間が自分自身を表現する必要性とも関連付けられています。落書きの最も初期の形式には、初期の人類が石に刻んだ部族の碑文があり、したがって「引っ掻く」という定義が付けられました。

自己表現の一形態として、公共の場所や他人の建物に許可なく描かれました。

1980~90年代:ストリート・アート発展期

グラフィティの発展形として「ポスト・グラフィティ」と呼ばれたのが、ストリートアートです。

ストリート・アートは、グラフィティ文化を経由しながらも、より広い社会的・政治的メッセージ性を含み都市コミュニティの中で発展していきます。

都市空間におけるストリート・アートは「文脈」を考慮して作成されます。メッセージや場所、タイミングさえも、すべて作品自体のインスピレーションに影響を及ぼします。

都市・建築などの空間に対する意識、現代美術のコンテクスト、さまざまな素材やテクニック、アイディアなどを取りこみながら実践される一連の文化的動向がストリートアートです。

  • ストリートアートは、鑑賞者との対話
  • グラフィティは、自己顕示「俺のタグがどれだけ高いところにあるのか、どれほど大きいのか!」

2000年代:大型美術館で相次ぐストリートアート展

2000年代に入り、ストリート/ホワイト・キューブを問わず、時にはインターネットなどの情報環境も積極的に利用するような複雑で多様な表現手段が急増していくにつれ、より広い意味をこめて「ストリート・アート」という言葉が主流になっていく。

ヨーロッパの大型美術館で、ストリート・アートの展覧会が相次いだ。

2008年:「ストリート・アート」展(ロンドン、テート・モダン)

2009年:「ストリートに生まれて―グラフィティ(Né dans la rue – Graffiti)」展(パリ、カルティエ現代美術財団)

2010年代:アメリカ初のストリートアート展

2011年4月17日から8月8日まで、ロサンゼルス市のロサンゼルス現代美術館(通称MOCA)のゲフィン館で開催されたストリート・アートの展覧会。米国初の大型美術館におけるストリート・アートの展覧会であり、世界中から大きな注目を集めた。

豊富な一次資料に基づいてストリート・アート大国におけるひとつの「歴史」を提示しようとした点で、大きな意味をもつ。

2020年代:アメリカ初のストリートアート展

現在では主流の地位を獲得し、都市アートシーンを大衆文化へと押し上げています。

落書きなどの都市運動が徐々に一般大衆に受け入れられるようになるにつれて、認識も変わり始めています。

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