バンクシー非公式マガジン

バンクシー作品解説

バンクシー『アートバフ / Art buff』意味はグラフィティを塗りつぶす人

『アートバフ / Art buff』は2014年、英フォークストンの壁にバンクシーが描いた作品です。

buffとは、グラフィティ界のスラングで、塗りつぶされたグラフィティや、グラフィティを塗りつぶす人を意味します。

Part of the Folkestone Triennial. Kind of

バンクシーは「フォークストーン・トリエンナーレの一環のようなもの」だというメッセージを込めました。

こんにちは。バンクシー非公式マガジンBANDAL編集部です。

バンクシー非公式マガジンBANDALでは、バンクシーがなぜ注目されるのか。どうやって有名になったのかなど。バンクシー作品の意味を解説したり、その魅力、メッセージ性の解釈、現存する場所などを発信しています。

この記事では、バンクシー作品『アートバフ / Art buff』の意味と解釈、作品の物語について、詳しく解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

『アートバフ / Art buff』の意味

『アートバフ / Art buff』では、ヘッドフォンをつけた女性が、台座をじっと見つめている様子を描いています。

冒頭で紹介したバンクシーのメッセージを思い出してみましょう。

国際芸術展「フォークストーン・トリエンナーレ」に来場した年配の女性は、機器を斜めがけにヘッドホンから流れる音声ガイドに集中しています。

ただ、台座の上には、グラフィティが塗りつぶされた跡だけが残っています。そこに描かれた、腰に手を当てた女性の解釈は2つ、考えられます。

  1. 塗りつぶされた芸術を悲しんでいる。
  2. 音声ガイドが言っていることを理解できていない。

解釈1.塗りつぶされた芸術を悲しんでいる。

バンクシーは、塗りつぶされたグラフィティに台座を描き、グラフィティも国際芸術祭に展示されるべきアートだということを示唆しています。

解釈2.音声ガイドを理解できていない。

バンクシーは、美術館などで芸術を鑑賞する人を皮肉ることがよくあります。

新たなポッドキャスト番組『The Banksy Story』で公開された、バンクシーの肉声が収録されたインタビューではこのように語っています。

メトロポリタン美術館では、アンリ・マティスの絵を42日間、誰かに指摘されるまで、逆さに吊るされていました。

バンクシーは、世界最高の美術館やギャラリーでの無断作品展示によって、世界に悪名を轟かせてきました。

そして、メトロポリタン美術館で作品を無断展示した数日後のインタビューでこのように語りました。

美術館での違法行為は、美術館で鑑賞している人よりもっと思慮をめぐらせているんです。

『アートバフ / Art buff』の破壊と返還の物語

男性器で破壊される

2014年10月13日、フォークストン・トリエンナーレの2週間前、ペイヤーズパークに出現します。

しかし一夜にして、台座の上に男性器が描き加えられ、破壊されます。

シェプウェイ地区議会は、『アートバフ』を透明の保護シートで覆い、更なるダメージから守ろうと努めた。

撤去計画が立てられる

2014年11月初旬、『アートバフ』を撤去する計画が立てられます。

バンクシー作品を扱うイギリスのアートディーラ「ロビン・バートン」と「バンクロバー・ロンドン」は、作品が描かれた店舗の所有者からの要望を受け、オークションに出品する計画を発表しました。

このオークション出品は、ジミー・ゴッデンを追悼して設立された「がん研究のための慈善団体」を支援することを目的にしています。

現代アートフェアで売りに出される

2014年11月27日、アートバーゼル・マイアミでの販売のため空輸されました。

返還要求が出される

2015年9月11日、イギリスの裁判所は公共財産であると判決を下し、『アートバフ』をフォークストーンに返還するよう求めました。

新計画の発表

2018年、新設される建物の一部として『アートバフ』を展示する計画が発表されます。

フォークストンに戻ってくる

2020年『アートバフ』は、ケント州フォークストンのオールド・ハイ・ストリート69番地に戻ってきました。

69 The Old High St, Folkestone CT20 1RN イギリス

『アートバフ / Art buff』才能を共有する機会創出

『アートバフ』が返還された後、クリエイティブ・クォーターのイベント「The Plinth」では、誰でも自分の作品を展示し、写真を撮ってSNSで共有できる空き台座が10台置かれました。

フォークストンで、ロックダウン中の作品や芸術的才能の披露、特別なオブジェクトを展示するなど、アイデアを共有するユニークな機会を提供しました。

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