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【バンクシー】マクドナルドと靴磨きの少年の意味とは?ニューヨーク16日目

バンクシーが、ニューヨークで開催したBetter Out Than In」の16日目。

2013年10月16日に公開したのが、ロナルド・マクドナルドの巨大なグラスファイバー彫刻の靴を、本物の生きた男の子に磨かせている作品「McDonalds」です。

マクドナルドと靴磨きの少年の意味とは、重労働批判

2013年10月16日(水)ブロンクス区の南西部に登場した「McDonalds」。

ロナルド・マクドナルドが片手を腰に置いて鋭い眼差しで見下ろしている先には、ボロボロの汚れた服を着て、疲れた様子の靴磨きの少年がいます。少年は、マクドナルドの巨大な靴をピカピカになってからも磨き上げています。

この彫刻と実際の人物で構成される作品は16日以降、7日間のランチタイムに、市内にあるさまざまなマクドナルドの外の歩道に展示されました。

「McDonalds」は、アメリカ合衆国に本社を置くファーストフードチェーンストアです。マクドナルドはディズニーランドと並んで、バンクシーにとって主要な「ターゲット」であり、米国の消費主義の覇権と破壊力を象徴しています。

バンクシーはこの作品で、巨大企業の洗練されたイメージを維持するために必要な重労働への批判を表現しました。

靴磨きの少年の話

「靴磨きの少年」は、一般的には「Shoeshine Boy」として知られる英語の言い回しです。この表現は、貧しい背景や困難な状況にある若者を指しています。

「靴磨きの少年」は、昔の都市部や発展途上国の一部でよく見られる光景でした。これらの地域では、貧困や経済的な厳しさにより、若者が街頭で靴磨きをして生計を立てることがありました。彼らは通りで他人の靴を磨き、わずかな報酬を得ることで生活を維持していました。

この表現は、労働や貧困に直面している若者の困難な状況や生活の現実を指して使われることがあります。また、これを用いた物語や詩なども存在し、苦境を乗り越える勇気や努力、希望を表現するために使用されることもあります。

靴磨きの少年の話で有名なのが、少年が興味を持った株は株価が天井圏にあり、近く暴落する可能性があることを知らせるストーリーです。1929年代に作られた話ですが、内容は相場の本質をついており、現代にも通ずるところがあります。

All city-McDonaldsと共に音声ガイドを公開

ニューヨークでの「Better Out Than In」を開催中、毎日ウェブサイトで作品の発表とともに、写真と街の名前、メッセージ、音声ガイドが掲載されました。

16日目は「All City」とともに、このような謎のメッセージが掲載されました。

A fiberglass replica of Ronald McDonald having his shoes shined by a real live boy. The sculpture visited the sidewalk outside a different McDonalds every lunchtime for a week.

ファイバーグラスでできたロナルド・マクドナルドは、靴を本物の生きた男の子に磨かせています。彫刻は、1 週間の昼休みごとに、別のマクドナルドの外の歩道を訪れました。

そして、音声ガイドでは、このようなメッセージを公開しました。

目の前にあるのは、2013年の夏に制作された「シューシャイン(靴磨き)」と題された彫刻で、とんでもなく大きなピエロ・シューズを磨き上げながら、無表情に手を振るロナルド・マクドナルドの力強い姿が描かれています。

1966年、ファーストフード店「マクドナルド」の公式マスコットに採用されたロナルド。それ以来、彼の肖像のグラスファイバー版はお店の外に設置され、間違いなく歴史上、キリストに次いで最も彫刻された人物になっています。

この作品では、アーティストが片手間でロナルド・マクドナルドを細部まで完璧に再現しています。細部まで完璧にというのは「大雑把」という意味で、片手間というのは「2人が手伝っている」という意味です。

その結果、巨大企業の洗練されたイメージを維持するために必要な重労働を批判しているのです。

ロナルドの彫像のようなポーズは、企業がこの時代の歴史上の人物になったことを表しているのでしょうか?このヒーローは土足で、しかも大量に足跡を残しているのだろうか?

しかし、よく見てみると、このピエロに見覚えがあることに気づくかもしれません。彼の顔は、紀元前340年にプラクシテレスによって彫られたギリシャ神話のヘルメスの顔です。

これは、ギリシャ神話への皮肉と斜め上からの言及でしょうか?それとも、アーティストは顔を彫るのに苦労して、一番近い上半身のレプリカを突き合わせただけなのでしょうか?

私たちは決して知りません。(…2つ目です!)

What you see before you is a sculpture entitled ‘Shoeshine’ dating from the summer of 2013, depicting the powerful figure of Ronald McDonald waving impassively as his ridiculously oversized clown shoes are buffed to a fine shine. Ronald was adopted as the official mascot of the McDonald’s fast food corporation chain in 1966. Fiberglass versions of his likeness have been installed outside restaurants ever since. Thus, making Ronald arguably the most sculpted figure in history after Christ. (‘Ooohh!’) For this piece, the artist has reproduced Ronald McDonald in perfect detail, singlehandedly. (‘Aaaah!’) If, by perfect detail, you mean ‘roughly’, and by singlehandedly, you mean with two people helping. (‘Awww!’) The result is a critique of the heavy labour required to sustain the polished image of a mega-corporation. Is Ronald’s statuesque pose indicative of how corporations have become the historical figures of our era? Does this hero have feet of clay and a massively large footprint to boot? But, take a closer look and you may notice something familiar about this clown. His face is that of the Greek god Hermes, carved by Praxiteles in 340 BC. Is this a wry, oblique reference to Greek mythology? Or did the artist have such difficulty trying to sculpt the face he simply pronged on the nearest replica bust he could find? We would never know. (Whispered) It’s the second one!

音声ガイドで、はっきりとマクドナルドの重労働を批判しています。

そして、「大雑把」に彫られた顔は、ギリシャ神話のヘルメスだと語っています。

ロナルドの顔は、ギリシャ神話のヘルメス

バンクシーは、「McDonalds」のロナルドの顔について、紀元前340年にプラクシテレスによって彫られたギリシャ神話のヘルメスの顔と掲載しました。

ギリシャ神話のヘルメスは、神々の使者を務めるほか、商業・旅行者・情報・盗人などの守護神と言われています。古代においては、商人とは陸路や海路を越えて商品を運んだ旅人であり、情報の運搬者でした。

バンクシーは、神々の中でも最も頭が鋭く、ずる賢い商業の神を「McDonalds」のロナルドで表現しました。

そして、泥棒の守り神ともされている神が最初に登場した街は、かつてアパートの扉を開ければ強盗が入り、保険金目当てに放火が相次ぐなど、全米でも指で数えられる程の不穏な地域でした。

ニューヨークで作品が登場した場所

バンクシー・ダズ・ニューヨークの16日目は、ブロンクス区の南西部のサウス・ブロンクス(South Bronx)に描かれました。ブロンクス区は、ヒップホップ発祥の地としても有名な都市です。

特に、サウス・ブロンクスは治安の悪い地区として知られており、1970年代は最悪の治安・社会状況だったと言われています。アパートの扉を開ければ強盗が入り、保険金目当てに放火が相次ぐなど、全米でも指で数えられる程の不穏な地域でした。

サウス・ブロンクスの「McDonalds」で、盗人の神が見守っていたかのように。

白人と黒人の差別的な思想もその当時に広まり、ヒップホップという文化が生まれた背景が伺えます。

Sirens of the Lambs(羊たちの警報)とコラボ

60頭の動物のぬいぐるみを運ぶ食肉処理場の配送トラック「Sirens of the Lambs(羊たちの警報)」が、マクドナルドのお店の前で停車し、「McDonalds」とコラボレーションした光景はとても不気味です。

「McDonalds」で、ボロボロの汚れた服を着て、疲れた様子の靴磨きの少年は、コメントを求められたとき「No English.(英語は話せません)」と答えたそうです。

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バンクシー作品の意味

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