バンクシーが、2013年10月28日(月)にニューヨークのコニーアイランドで公開した作品が「Tagging Robot with Barcode(バーコードを落書きするロボット)」です。
ニューヨークで開催した「Better Out Than In」の28日目は、スティルウェルとネプチューンの南西角にあるコンビニエンスストアの壁にバーコードをスプレーペイントした愛らしいロボットを残しました。バンクシーは自身の特設サイトに、飛行中のハトのペイントと本物のハトの群れを撮影した写真を掲載しました。
バンクシーのロボット「Tagging Robot with Barcode」の意味
「Tagging Robot with Barcode」の意味とは、バーコードを落書きするロボットです。バーコードの下にある数字「13274125」には、人間の遺伝学を参照しているという解釈もあります。
「13274125」は、ヒトの遺伝情報の1セットであるヒトゲノムで見つかったオープンリーディングフレームの1つのGI(GenInfo Identifier)番号と同じです。つまり、この番号は人類を表しています。人類がテクノロジーや製品にバーコードを付けて販売するのと同じように、ロボットが人類にバーコードを貼り付けています。
「Tagging Robot with Barcode」のメッセージは、ロボットが人間を支配する(バーコードで管理する)未来の予測という解釈があります。
また、「132741」の数字はカラーコードにも対応しており、濃い青やシアンブルーの暗い色合いになります。これはニューヨーク市警が着用している青に似ています。他にも、消費主義の象徴であるバーコードは、バンクシーが度々描く反消費主義へのメッセージだと解釈することもできます。
バンクシーのロボット「Tagging Robot with Barcode」の最期
「バンクシーの偶然の所有者」となった建物の所有者ジョー・スカリオーネとアンソニー・ルオッコは、作品を保護するために警備員を雇いました。ルオッコ氏は「バンクシーのことを知らなかった」と言い、作品については「まあまあ、悪くないよ」「すでに2万5000ドルのオファーが届いている」と感想を語りました。
また、ルオッコ氏はニューヨーク市警から、バンクシーを告訴したいかどうか尋ねられましたが、「バンクシーが私たちを選んでくれてうれしい」と語り、弟が誤って壁画を塗りつぶしそうになった後、ローラーシャッターを注文したそうです。
ニューヨークの場所はどこ?コニーアイランド
バンクシー・ダズ・ニューヨークの28日目は、Coney Island(コニーアイランド)のスティルウェルとネプチューンの南西角にあるコンビニエンスストアの壁に登場しました。
その後、「2802 スティルウェル・アベニュー」の壁にはローラーシャッターが設置され、見れない状態になっています。