海外メディアで「日本のバンクシー」と評されたAITO KITAZAKIが、いよてつ高島屋で開催された「現代アート展」のライブペインティングで制作した作品が、『Talk is cheap』です。
この記事では、「言うのは簡単」と口にチャックをする少年を描いた作品『Talk is cheap』の意味やメッセージを解説していきます。
※あくまでも個人の見解で、作品の解釈は鑑賞者の心に委ねられます。 |
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日本のバンクシー『Talk is cheap』の意味を解説
この作品の少年は、「Talk is cheap」と書かれたTシャツを着ています。
Talk is cheapとは、言うのは簡単。口では何とでも言えるという意味です。日本には「言うは易し行うは難し」ということわざがあります。
口で言うの簡単だけれども、それを実行するのは大変難しいという意味のことわざは、「口が達者な者が必ずしも人徳があるとは限らないのはなぜか」という問いかけに対して「之を言うは易くして、之を行うは難ければなり」と答えた中国の政論書「塩鉄論」の1節に由来します。
日本のバンクシー個展版『Talk is cheap』
2023年7月15日・16日のライブペインティングで完成させた『Talk is cheap』は、2023年5月3日〜5月9日まで東京・池袋の西武そごうで開催された個展「AITO KITAZAKI “NOTICE”」でも別シリーズが展示されました。
Bloodシリーズ『Blood Stencil “Talk is cheap”』は、血のにじむような努力を続けてきたAITO KITAZAKIだからこそ表現できるシリーズの作品になっています。
いよてつ高島屋で開催された「現代アート展」のライブペインティングで制作された作品とは異なる少年が描かれています。
日本のバンクシー『Talk is cheap』のメッセージ
「現代アート展」のライブペインティングで作品を完成させた後、AITO KITAZAKIはこのようなメッセージを書いています。
口から発した決意など 単なる音の振動に過ぎない
『Talk is cheap』のメッセージは、無言実行です。
少年の顔を見てみると、鋭い眼光で自ら口にチャックをしています。何かするつもりだと口にするだけには価値がないと、有言実行ではなく、口にはしない決意を感じる作品になっています。
AITO KITAZAKIの作品は「今ある現状を打破しようと、もがいている人にエールを送る」という一貫したメッセージ性があります。
そして、作品を通して”人の意識”が変わるきっかけを与えることで、ストリートアートが日本の社会を変える未来を描き10年以上ストリートで作品を残しています。
ストリートアート本場ロンドンで活動を始め、世界各国で壁画作品を制作してきたストリートアーティストの他の作品を見たい方はこちらもご覧ください。
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バンクシーに影響を受けて創作活動を始めたAITO KITAZAKIの作品が現代アート展で注目を集めているそうです。https://t.co/MRsv0pYfjN
三連休初日と明日はライブペインティングもやっているらしい。展示の内容もかなり興味深い https://t.co/DNxT6OVwYB pic.twitter.com/iX7jH0VOc0
— BANDAL🎈バンクシー非公式マガジン (@bandal_jp) July 15, 2023
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