「バンクシーが名誉毀損で告発された」と英紙デイリーメールが2日、報じた。
地理的プロファイリングの専門家は、約140点のグラフィティ作品が出現した場所とパターンから、10人ほどのアーティストの中から、ロビン・ガニンガム氏がバンクシーの正体であるとみている。
英紙デイリー・メールの報道によると、バンクシーの正体とされる人物で、ブリストル生まれ、公立学校教育を受けたロビン・ガニンガム被告(53)とバンクシー作品の認証機関「ペストコントロール」は、イギリスの高等裁判所に名誉毀損で提訴された。
この訴訟を起こしているのは、グラフィティの先駆者アンドリュー・ギャラガー氏(56)。彼は音楽業界からスタートし、1990年代にレイブを開催した起業家である。そして、バンクシー作品の商業ライセンスを利用するフルカラーブラック社「BRANDALISED(ブランダライズド)」のオーナーでもあります。
BRANDALISEDとGUESSとのコラボコレクションを発表した際、バンクシーが万引き犯を扇動するインスタグラム投稿によりロンドンのGUESS店舗を一時閉鎖する事態に発展した過去がある。
ギャラガー氏の弁護士は、バンクシー側からの対応があるまで、訴訟の詳細は秘密だとしている。
バンクシーが、公の場で正体を明かすのか。
バンクシーはブリストル市民のサンタクロース
正体不明の匿名性を保つバンクシーは、作品以外にも素性についての論争がたびたび話題に上がる。
正直、正体については明かそうとすることはナンセンスである。
ブリストル市民とバンクシーには、いわず語らずの協定が結ばれている。
バンクシーは、サンタクロースのような存在。みんなの夢を台無しにしたくないと思っている。
バンクシーはブリストルに作品をプレゼントし、ブリストルはバンクシーの匿名性を守っているのだ。
ブリストル市民は、このように語っている。
彼の素性が明るみに出そうになったことがこれまでに何度かあったが、市民らはそれを防ぐために相談し、行動した。