2024年3月15日(金)~6月2日(日)まで森アーツセンターギャラリーで「MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜」が開催される。
ヨーロッパ最大級のアーバン・アートと現代アートを所蔵するドイツ・ミュンヘンの美術館「Museum of Urban and Contemporary Art (MUCA)」のコレクションが東京初上陸する。
バンクシーやカウズなど世界を魅了する現代都市社会から生まれた10名のアーティストの作品が、70点ほど展示される。
MUCA展は、九州の大分を皮切りに、関西の京都に続く巡回展です。
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MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜開催概要
イベント名 | MUCA展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~ |
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会期 | 2024年3月15日(金)~6月2日(日) |
時間 | – |
休館日 | – |
会場 | 東京・森アーツセンターギャラリー (〒106-6150 東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー 52階) |
入場料 | 一般:土日祝 2,100円/平日 1,900円 大学・高校生:1,400円 中学・小学生:800円 |
MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜とは?
MUCAが所蔵する代表的な作品群、アーバン・アートの「アイコン」たちの作品を紹介する展覧会。
大胆不敵で独創的な作品(まさに「アイコン」)は、世界屈指の先駆者たち10名によって創造されました。
- BANKSY/バンクシー
- KAWS/カウズ
- BARRY MCGEE/バリー・マッギー
- OS GÊMEOS/オス・ジェメオス
- INVADER/インベーダー
- SHEPARD FAIREY/シェパード・フェアリー
- RICHARD HAMBLETON/リチャード・ハンブルトン
- JR/ジェイアール
- SWOON/スウーン
- VHILS/ヴィルズ
MUCAとは?
MUCAとは、ヨーロッパ最大級のアーバン・アート作品を所蔵する美術館です。
Museum of Urban and contemporary Artの略称を意味しています。
2016年、ドイツ・ミュンヘンの中心部からすぐの変電所跡地に設立されました。
MUCAを設立したクリスチャンとステファニー・ウッツ夫妻は、25年以上アーバン・アートを収集してきた第一人者として知られており、1,200点以上のコレクションを誇ります。
ドイツ初のアーバン・アートに特化した美術館では、都市環境の中の芸術、抽象絵画、社会・政治問題など、多様なテーマを扱いヨーロッパで高い人気を誇っています。
アーバンアートとは?
アーバン・アートとは、世界各国の都市社会で生まれ、発展した視覚芸術の総称を意味します。
グラフィティ文化から生まれたストリート・アートが発展したアーバン・アートは、言語、文化、宗教、出身地などのあらゆる境界を越えた視点から創られてきました。
アーバン・アートの特徴は、20世紀から21世紀にかけて世界各国の都市空間上に無許可で創られるため、破壊行為や器物損害行為と議論されることもあります。
日本の美術評論家、キュレーターの南條史生氏は、このように語っています。
重要なのは、都市文化(街路を含む都市環境を背景に創作されたアート)に焦点を当てたMUCAが収集するアートが国際的に認知され、今や国際的なコミュニティを形成していることです。
表現形態は地域によって異なりますが、共感する若者たちのネットワークで相互に結ばれています。これらの表現は国際的に広がり、広く理解され、支持されています。都市文化は、”時代精神”。すなわち今日の若者を象徴しています。
アーバン・アートは、規則やルールに縛られることなく、社会の不公正、資本主義、人種差別といった様々な課題に私たちの眼を向けさせ、考えることを促してくれるのです。
東京・六本木 MUCA バンクシー展の展示作品
2024年3月15日から森アーツセンターギャラリー開催される「MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜」には、バンクシーの作品が複数展示してあります。
いくつかのバンクシー作品について作品解説していきます。
Girl with Balloon(風船と少女)
『Girl with Balloon(風船と少女)』は、2018年のシュレッダー事件で細断され、世界を驚愕させたバンクシーの代表作品です。
Love Is In The Air(花束を投げる暴徒)
『Love Is In The Air(花束を投げる暴徒)』は、パレスチナのインティファーダと呼ばれる民衆蜂起と、ピューリッツァー賞にもノミネートされたフラワー・パワー(武器ではなく花を)と呼ばれる写真をモチーフにしていると言われています。
日本初上陸作品『アリエル』の大型彫刻
2015年8月22日〜9月27日までイギリスのサマセット州のウェストン=スーパー=メアにて開催された、バンクシー監修の子どもにはふさわしくないファミリーテーマパーク『ディズマランド』。
ディズマランドの象徴的なモニュメント『アリエル』の大型彫刻は、蜃気楼のように不自然に歪んでおり、映像が乱れるテレビを見ているようです。
ディズマランドの『アリエル』の意味とは、インターネットに頼りすぎた社会への警告と言われています。このような意味だと考える方が多いようです。
作品の解釈は、人それぞれです。他の人の解釈を受け入れることで、作品をさまざまな視点で見ることができるようになります。
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ガザ地区のハマスがイスラエルに対して空と地上攻撃で宣戦布告したことを受け、イスラエルの首相は「我々は戦争状態にある」と宣言
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— BANKSY🎈バンクシー非公式マガジン (@bandal_jp) October 7, 2023
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