バンクシーが、ニューヨークで開催した「Better Out Than In」の2日目。2013年10月2日に公開したのが「This is My New York Accent…normally I write like this」という作品です。
This is My New York Accentの意味は、これが俺の書体のNewYorkだ
2013年10月2日(水)マンハッタンのチェルシー地区に登場した「This is My New York Accent」。このスプレー・アートは、NYCのグラフィティ・スタイルを参考にした作品です。
「This is My New York Accent」の意味は「これが俺の書体のNewYorkだ」です。続けて「normally I write like this」と、いつもはニューヨークのグラフィティ書体のように描いていることを小さく綴っています。
グラフィティの本場であるニューヨークで、ステンシル技法だけではなくフリーハンドでも描けることを示した2作品目。
郷に入れば郷に従えという様なテキストですが、この作品は他のアーティストのタギングの標的となりました。
上書きされたり塗りつぶされる
「This is My New York Accent」がウェブサイトに公開されたのは、街の名前と1枚の写真のみで、音声ガイドやメッセージはありませんでした。
「Westside」と街の名前とともに掲載された作品は、他のアーティストが自分の存在を示すタギングによって、かなりの上書きをされました。
地元ニューヨークのストリートアーティストを怒らせたのかもしれません。
ニューヨークで作品が描かれた場所
バンクシー・ダズ・ニューヨークの2日目は、マンハッタンのChelsea(チェルシー地区)に描かれました。25th street &10th avenueと呼ばれる、25番ストリートの西側10番街に登場した作品は、シャッターの新調とともに跡形もなく見れなくなっています。
ストリートアートは、直訳すると「街の芸術」であり、文字通りひとつの美術様式として認められています。公共の建物や壁をキャンバスに、スプレーやペンキで描かれます。その中には、「タギング」と呼ばれるギャングなどの縄張りの誇示に用いられたマークも含まれています。
デザイン化された英単語や、共通した様式を持つイラストで描かれるタギングですが、芸術性も低く落書きの1つの様式と見られることが多くあります。縄張り誇示の目的で描かれていたことは、犬のマーキングと似たところがあります。3日目の作品は、そんなマーキングをモチーフにした作品になっていました。